「気づいた人がやる」が文化になっている会社を25歳で退職しました。
責任感の強い人ほど損をする職場だったからです。
私は、頼まれると断れないタイプですし、
頼まれてもいない仕事を勝手に察知して勝手に引き受けることもあります。
「まあ私がやればいいか」
「気づいたし、やっておこう」
だって仕事だから。そんな風に思って働いていました。
でも、ある日気づきました。
「あれ、気づいた人だけが損をする仕組みになっていないか?」と。
今回、私が退職を決めるきっかけにもなった、
「気づいた人がやる」が当たり前の職場について書いてみたいと思いま
新人のはずが、気づけば“基準”になっていた
私が入社して2か月目までの間、
それまで同じ部署にいた正社員が、ほとんど全員退職しました。
気づけば、職種未経験だった私が
その後入社してきた年上の社員へ仕事を教える立場になっていました。
「これはこうやります」
「この処理はこのタイミングです」
何で私が?と自信の無さと不安に押しつぶされそうでしたが、
その役割を他に担う人がいないということも分かっていました。
その後5人の社員が入社しましたが、
気づけば質問は私のところへ。
誰かに指示を出す役割も、なんとなく私になっていました。
何の役職もついていない、ただの一般社員です。
決して私が優秀だったわけでもなく、
ただ、その場で一番状況を把握している人が私だった。
それだけです。
責任感が強い人は、自分で仕事を作り出してしまう
私は昔から、責任感が強いタイプです。
頼まれたら断れない部分もあるし、
困っている人がいたらどうしても放っておけない。
実際、学校でも職場でも、
責任感の強さを評価していただくことが多かったです。
だから仕事でも、
「この資料があった方が分かりやすいし時短になるな」
「ここのやり方、改善できそう」
「ここ、誰も気づいていないからやっておこう」
そんなことを毎日のように考えていました。
でも仕事って不思議なもので、
責任感がある人ほど自分で勝手に仕事を生み出してしまいます。
マニュアルを作る。
業務を改善する。
ミスを防ぐために確認する。
誰かをフォローする。
どれも会社にとっては必要なことだと思います。
でも、それをやったからといって、仕事が減るわけではなく、
今までの仕事に新しい仕事が積み重なっていくだけでした。
問題は、私の責任感だけではなかった
私は、
「自分が断れないから悪いんだ」
「勝手にいろんな仕事を拾い上げるから悪いんだ」
そう思っていました。
でも今振り返ると、それだけではない気がします。
本来なら、仕事が一人に偏っていないか。教育係、判断をするのは誰なのか。
誰がどこまで担当するのか。
そういったことを調整するのが、マネジメントの役割です。
でも、その仕組みがありませんでした。
だから仕事は、
「できる人」ではなく、
「断らない人」
「気づく人」
「責任感がある人」
のところへ集まっていきます。
そして、気づかない人は責められない。
気付いた人だけが、どんどん仕事を抱える。
前述した、「マニュアルをつくる」ということも、
手順書がなく、教える側は口頭で説明し、
教わる側はすべてメモを取る。
そのやり方が、双方にとって非効率で、時間がもったいないと感じていました。
誰かのフォローをするのも、
ミスにつながりそうだと気づいた時点で伝えたほうが、
後から対応するよりも、ずっと負担が少ないからです。
私としては、
会社員として当然の責任感の範囲で、仕事をしていただけのつもりでした。
私が辞めたかったのは、仕事ではなく文化でした。
仕事内容自体は、好きでした。
やり方は少し古く、非効率な部分もありましたが、
苦ではなく、むしろ自分に向いていると感じていました。
誰かの役に立てることも、素直に嬉しかったです。
でも、
「気づいた人がやる」
そんな空気が当たり前になっている職場で働き続けることに、
少しずつ違和感と苦しさを感じるようになりました。
責任感は、本来その人の長所です。
でも、それが適切に扱われず、
会社が搾取し始めてしまったら話は別です。
がんばる人が報われるのではなく、
がんばる人ほど仕事が増えていく。
そんな構造では誰だって疲れてしまいます。
私は責任感を捨てたかったわけではありません。
責任感を利用される働き方を、やめたかった。
もし今、
「気づいたら自分ばかり動いている」
「なぜか私だけ仕事が増えていく」
そんな違和感を抱えている人がいたら、
一度立ち止まって考えてみてほしいです。
その原因は、本当にあなたの責任感だけでしょうか?
もしかしたら、
『あなたの職場の構造』と『あなたの責任感』
これらが重なった結果かもしれません。
ただ、一旦、
2割くらいでいいので、
少しだけ責任感を手放してみてほしいです!
見て見ぬふりをしてみたり、
「これは私の仕事じゃない~」と線を引いてみたり、
ときには、心の中で「知ーらね!」と思ってしまってもいい。
それでも回ることは、案外たくさんあります。

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